12歳 男子 サッカー部
両膝オスグット。
昨年の夏から膝の痛みがではじめる。はじめは右。かばっていると左まで痛くなってきた。
12月に入ってからサッカーの練習を休む。
いろいろな病院へいき、治療を受けるが改善しない。最終的に安静を選択して痛みがなくなるまで練習を休む。
昨年夏に比べたらだいぶマシになったので3月から練習再開。
1ヶ月経ち、痛みはひどくなっていないがよくもなっていない状態。
紹介を受けて当院へ来院。
現在の症状。
右膝、走るときの痛み、踏み込むときの痛み、屈伸で曲げたときの痛み、膝が曲がりきらない、ボールを蹴るときの痛み。
左膝、走るときの痛み、ボールを蹴るときの痛み。
右膝の方が症状は強く、左は屈曲も十分にできる状態。
どちらも圧痛(押しての痛み)がある。
まずは症状の軽い左膝からの施術。押しての痛みから取っていく。
最近の施術ではいろいろと試みて施術をおこなっている。いかに早くとれるか、考えて実行しての繰り返し。
押しての痛みに関してはだいぶ早く取れるようになってきた。
これがなかなか取れないと次に進めないので時間もかかってしまっていた。
左膝の押しての痛みも数分で消失。目いっぱい押しても痛みはなくなった。
続けて膝の動作修正。
「すげー。痛くねー。」
初めて発した言葉だった。
後から話を聞くとお父さんが無理やり連れてきたのだそう。いろいろな治療を受けたがなおらなかったので、本人はもう諦めていたので大した期待もしてなかったと言っていた。
それが痛みがすぐに取れたものだから、リアクションも大きくなるはずだ笑
続けて右膝の施術。
同じく押しての痛みから取っていくが、左の影響からかさっき検査したときよりも押しての痛みの範囲が狭く、ピンポイントで1点残っているくらい。
これも短時間で取れた。
右膝は膝裏の張りが強くでていたため、うつ伏せで施術を続ける。
ある線を超えるとスーッと張りが引いてくるのが触っていて感じられたので立って動いてもらう。
歩行、軽めのダッシュ、屈伸、ジャンプ。
「屈伸で一番深くまでくると痛い」
「さっきまではここまで曲げられなかったね?」
「あ、いつのまにか曲がってるし」
左と変わりないくらいまで屈曲が可能になっていた。
最後のところでまだ剥離痛(組織が裂けている状態)がでてくるので、剥離をおさえる。
「おー、痛くないです」
離しても痛みは戻らない。最後に外を走ってもらうことに。
ついでに持参してもらったサッカーボールを蹴ってもらう。
「全然大丈夫!!痛みでないっす」
休んでいたので、組織もだいぶ回復していたのだろう。
また復帰してからもしっかりストレッチをかかさずおこなっていたのも疲労を最小限に抑えられた要因の1つ。
施術室に戻ってセルフケアを伝えて終了した。
最近、サッカー少年の来院が多い。
わたしが学生時代、野球一筋だったのもあり、ほとんどサッカーとの接点がなかった。地元でフットサルをしてもキーパー専任だったり。
昨年、全国高校選手権に出場した選手が来院したのをきっかけにサッカーを見るようになった。
スポーツが違えばからだの使い方も違う。疲労の仕方も変わってくるのだと勉強になる。
もっと視野を広げてスキルアップをしていきたい。
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